ある日僕は若き夢を見た

サッカーっぽいことはほんとに何も書きません、ただの日記だと思って見てください

本当にフェアなのか?

こんにちは

今回は久しぶりにサッカーについてお話しようと思います

 

といってももう何人もの方が総括なんかはあげてて内容もある程度被りそうなのでパクリだなんだ思われるのが少し怖いのですが一応ちゃんと自分で感じたことを書き連ねたいと思います

 

2019シーズンの総括になります

 

 

ヴェルディの創設50周年と銘打った大々的な1年は13位という去年本当にあと一歩でJ1が狙えたチームとは思えないほどのショッキングな成績で1年を終えました

 

そこに至ったのはなぜなのか2人の監督とフロントに着目し、自分の主観を混ぜつつ整理し、今シーズンを振り返ります

 

 

 

・ギャリージョンホワイト

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もちろんみなさんご存じヴェルディの今年の開幕当時の監督は永井秀樹ではありませんでした

イングランドからやってきたギャリージョンホワイトです

ギャリーはいわゆる小国と言われる国の代表チームを率い結果を出してきた監督で、UEFA PROを持ち合わせておりイングランドのエリート指導者を育成する組織の出身でその可能性は確かに認められていました。

就任する際香港の代表監督を途中辞任してまで大好きだった日本のクラブへの就任を選びました。

就任する前僕が唯一懸念していたのはクラブチームの経験がなかったことです

ただ正直今年現場で起きていたのはそのレベルですらなくもっと多くの問題が浮き彫りになっていました

 

SBGによれば(確か)前任のロティーナが辞める意向を示していたのが去年の8月頃と聞いているので選定期間は山ほどあったと思われます

 

それにも関わらずなぜこのような結果なシーズンを送ることになってしまったのか

 

それはみなが前任を信じすぎていたという点が最も大きな原因と考えます

冷静に考えて「ロティーナが残したものにギャリーのアクセントで点を取りに行く」

これで勝てないわけがないんですね

 

じゃあなぜかって前任が残したものが何もなかったからなんですね

これに関してはロティーナが悪いとかじゃなく彼がその場で結果を出すための最善策だったと思う

 

監督もフロントもロティーナが持ち込んだ守備が大前提としてあるものだとして話を進めたのだろうが結局はロティーナとイヴァンの魔法がなければ何もできない集団に逆戻りしてしまった

 

どちらにしろ自分は彼をそれほど評価していたわけでもなくむしろ10節に新潟戦を見た時点でさっさと辞めてしまえと無責任なことを思っていた側の人間です

 

その次の11節アウェイ岡山がそこそこの内容だったのでなんとも言えませんが10試合目でほんとにまぐれもまぐれみたいなパスミスからのゴールしか盛りあがるシーンがなかったよう試合見せられたら個人としてはすごい心折れた感じでしたね

 

はまった時は確かに面白かったですがどうしてもはまらないとボールを握ることすらままならずチャンスなんか皆無で酷かった記憶しかありません

 

ただ否定派だった僕でも流石にこれはあかんやろってのが2つほどあって

 

まあこれもみなさん言ってることなのですが5月末にヘッドコーチのマイケル・ボリスが家庭の事情とやらでクラブを去った際のギャリーへのサポートです

 

ボリス自身は辞任コメントにもあるように「ヨーロッパ、ドイツの近くにいたい」とのことでいなくなってすぐ北欧の方のチームで再びコーチをやっていたと思いますがだったらてめえ最初っから就任すんじゃねえカスというのは置いといて少なくともギャリーは常に自分をサポートするヘッドコーチを置くようにというものを契約にも含めていると言っていましたしクラブは早急に代理を見つけるべきでした

 

ですが結局ギャリー最後の試合となった7月14日になってもその姿が現れることはなく、監督自身の立場がなくなりました

 

こんなことあっていいのか?

ボリス在任時少なくともまだ何戦か無敗という期間もあったわけだし、去年までのロティーナだってイヴァンと真人さんがいたわけだしそんな中クラブはなぜギャリーをひとりぼっちにしたのか

 

成績が中途半端だったからなのか

 

だからといってそんな状態で1か月半もちゅうぶらりんにするのは監督を評価する上であまりにもフェアじゃない

 

そんな状態で監督を評価だなんてとてもできない

クラブはすでに見限っていたのか?

だったらなぜさっさと解任しなかったのか

まさかこの時点で永井さんのライセンス待ちだったなんて言わねえよなあ?

それでもクレビーニョを獲得する際に接触した時期を考慮した際少なくとも7月には永井さんの就任が既定路線だったように思える

 

加えて二つ目もこれに関することなのですがギャリーは何度も補強について言及していてすぐにでもとアピールしていましたが就任途中に加入した選手はだれ一人としていませんでした

 

そして後任の永井秀樹が就任したその週にカンスイルの加入が発表された

が、しかしカンはシーズン半分を通してもほとんどと言っていいほど機会に恵まれずとても永井さんが要望した選手とは思えなった

むしろギャリーが要望していたといえばいくらでも合点がいくのでおそらくそういうことだったのだろう

 

ギャリーは自分の要望を叶えてもらうこともできないままクラブを去ることになった上その状態でヴェルディに加入したカンには既に待ち人はいないので出場機会もなくお互いにとって本当に不本意で失礼極まりない

カンスイルはまんま半年を棒に振ったようなものでいくら何でもかわいそうだと感じた

 

一つよくわからないのは永井さん就任の流れを作りつついかにもギャリー向きのカンをよりにもよってこのタイミングで連れてきたのかということである

 

永井さんが就任してからは突如消滅した7番さんはいましたがそれでもクレビーニョ、新井瑞希、ジャイルトンパライバなどと積極補強を敢行していたことも考慮してもやはりフェアではない

 

まあどちらにしろなんとか勝ち点を必死に拾おうとしてくれていたのは確かですが、守備の原則なんてあったもんじゃなくそれを突かれボッコボコにされたホーム京都戦など実力不足なのは間違いなく、加えて大学生に負けるなどもってのほか

 

このままギャリーであり続ける意味もないと僕は感じていました

きっと彼もまだ監督としては多くの時間が残されていますし、今はアジアを中心に活躍していますがいつの日か母国に戻り、トップレベルでの指揮などもできるといいですね

少なくともギャリーがヴェルディの今を鼻で笑っていいのはそのレベルになってからですね

 

ただ彼がこのクラブに受けた仕打ちは確かにひどいもので色々と運にも恵まれなかったのだと思います、幸多からんことを

 

永井秀樹

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 ギャリーのあとを引き継ぎ就任したのは当時ユースの監督を務めていたクラブのOBである永井秀樹でした

ヴェルディで引退した選手は平本や中後といましたがヴェルディが田村の前最後にいつ引退セレモニーをしたかって2016年の永井さんのやつだと思うと引退したのはほんとに最近だったんだなあと思います。

 

就任したタイミングが永井さんがS級ライセンスを所得した翌週だったので永井さん待ちだったのは明らかでしょう

 

ですがタイミングがタイミングでユースではクラブユース選手権の直前でした

その後のユースの練習では永井さんの最後の言葉に涙を流す選手も複数いたらしく、永井さんと父息子のような距離感で接していたユースの選手達からはトップチームに対して不信感を募らせてしまうことも容易に想像できます。

 

これだけでは無く永井さんの中では構想外であったろう林陵平が8月町田へほとんど片道のようなコメントを残し移籍

 

人気も高く、ヴェルディを常に思ってくれていた選手だけにこの移籍は多くの反発を喰らいました。これだけ様々なものを犠牲にしてまでもチームは永井さんを就任させたかった、そんなクラブの真意はなんだったのか。

 

そんな永井ヴェルディの船出でした

 

出だしこそ好調でした

 

最初の愛媛戦では前半2点のビハインドを背負うも後半立て続けの3得点で試合をひっくり返し勝利、次の町田戦もオウンゴールながら勝利

 

そのサッカーは僕がずっともやもやしていたものを晴らしてくれる確かな楽しいサッカーでした

 

しかしその後の栃木戦から何かが狂い始めます

 

運ぶはいいもシュートが打てない、これが今シーズン1番多く見られた傾向

 

その次の京都戦は間違いなく序盤いいサッカーでレアンドロの超決定機さえあれど決めきれず、そうしている間にビルドアップのクソほどくだらないミスで立て続けに失点すると何故かシステム変更し余計に殴られる展開に

 

この試合は現地にいて今季1メンタルに来た試合でした

なら序盤のサッカー貫き通せやっていうね

 

鹿児島戦も最終盤で河野広貴を初めとしたパスワークが生まれこの間だけ爆発し3得点で再び大逆転も結果的には追いつかれあわや逆転されるところでした、試合内容も全体を通すととてもいいとは言えるものではなく早くも壁にぶち当たりました

 

その後は勝ったり負けたりを繰り返すも9月末の上位陣大宮柏に完敗した時点でPOの可能性すらほぼ消滅

 

その上キャプテンに就任した藤本寛也や端戸を始めとした長期離脱も多々

 

 

途中加入のジャイルトンやクレビーニョの活躍もあり4ー0や5ー1といった大勝もありましたがどうしても上位陣に競り勝てず水戸、甲府に勝つのが精一杯でした

 

怪我人の多さは新しく来たフィジコが仕事してないんじゃないかとか言われてますが正直あれは永井さんの責任と言わざるを得ないと僕は思います

 

僕がある日ランドに行った時、あまりの練習の長さに驚きました

特に新加入の新井瑞希なども含めての若手組の居残り練習は他のメンバーよりも圧倒的に長時間で去年までロティーナの試合に負担をかけないためのめちゃくちゃ短かった練習とは真反対な訳ですからそりゃ負荷にも限界はあるよなあって感じです

 

ただまあ、これでもやっぱり永井秀樹がチームを率いた期間はたった4ヶ月なわけですよ

 

ギャリーは少なくともキャンプからチームを組み立ててた訳で

 

これはギャリーも同じですがシーズン途中にめちゃくちゃなチームを引き受けて、いくら昇格が必須とはいえ今季はもう既にかなり難しいことは分かっていたでしょう

 

加えて永井秀樹が就任する時様々な人に完成すれば素晴らしいものだが完成するまでに相当の時間を要する、5年以上かかると言っている人もいたわけで

 

少なくともそれを覚悟の上で永井秀樹をクラブは就任させたんだと思うしそんときからサポーターにもある程度の我慢は必要だって言われてたのにたった4ヶ月でこの有り様ですか?

 

ここもやっぱりフェアじゃねえなと僕は思うのです

 

何でもかんでも鵜呑みだなんてそんなアホなことは僕だってするつもりは無いけどこれでも自分はまだ永井秀樹を信じるつもりではいるし、ほんとに5年待てって言われて待つわけないしさっさと1秒でも早く上がれやってのは常々思って10年くらい経つのですがあんまりにも見切るのが早すぎるんじゃないかなあとは僕は思います

 

 

仮に今の段階で切ってたらなんのためにあのタイミングでギャリー切ったのか、この4ヶ月が本当に意味の無いものになってしまうのに加えせっかくあれだけユース上がりの希望があるのにそれを活かしきれずに終わってしまうかもしれない

 

実際問題森田や理仁が今季試合に出始めたのも永井さんが就任してからの話ですよね

 

もちろん実力あるものが試合に出るのは当然ですがここにある才能をしっかりと活かすには永井さんが続けても僕はいいんじゃないかと思う

まあだったらずっとユースいろよって言うのも分かる

 

ただ想定外でこうなった以上やるしかないわけで、確信は何もないですが僕はこのチームが永井秀樹の元で進化してくれることを信じています

 

あと

これはギャリーの時にも通じる話なのですがこの成績はもちろん他にも要因はありますが、選手個人個人の責任も軽くはないと思っています。監督たちに言われたことを遂行して、目の前のボールに1つ1つ全力でプレーしてたかって言われるとそう言いきれるのはヴェルディの中だったら梶川と奈良輪以外は絶対にそうじゃないと思うんですよ。

 

気持ち云々とかじゃなくて生ぬるいプレーして簡単に相手ボールになってピンチになったり失点したりだとか最後の一歩までチームのために走りきれないやつとかそれってほんとに監督のせいなんですか?

 

そんなやつらが図らずとも周りから監督を盾にして守られてるなんていつまでも甘ったれてんじゃねえよてめえら

 

チームの向上には個人個人の成長も間違いなく必要です、そしてそのポテンシャルを大きく秘めたチームであることには間違いありません

 

頼む、目の前の試合に向き合って闘ってくれ。そして来年こそは結果を出してくれ

 

・フロント

今年の惨状を作り出した最大の原因だと思います、間違いなく

 

まあ100歩譲ってロティーナの遺産を見誤ったのは全員が全員そうだったからギリ許す(許さない)として

 

まずどう考えても昇格する戦力のそれではなかったですよね

これは42試合で4500回くらい言ってきたんですが流石にあのバックライン、特にCBJ2舐めすぎだろ

 

開幕当時CB候補だったのは新加入の近藤、若狭、平、そして致し方なく使われてる李栄直

 

このレベルのメンツしかいなかった上に開幕時点で近藤のコンディション不良と若狭の怪我で開幕戦から平李栄直の2枚体制という満身創痍感

 

そもそもなんで去年の夏に既に代表として名も売れている畠中、オフに井林を抜かれて永田退団させて近藤たった1枚しか補強しないのか

 

ふざけんのもいい加減にしろ

まずなんで李栄直CB前提やねん

 

案の定開幕戦の李栄直は不安定さしか感じなかった

 

戻ってきた近藤も秋以降はまだしも開幕からほんとにイマイチなプレーしかしないし結局平も後半怪我するし今度は内田がそっち回されるけど今まで見てきたCBの中で1番ほんとにお話にならなかったし僕が見た今年の1番良かったCB若狭ですよ若狭

 

彼だけですねまともだったCB

まあギャリーの時はサイドバック起用で限界を感じましたけども

 

まあこれもSBも層が薄かったってことですよね

CBに関してはガチで開幕前から「ほんとにこれ以上補強しないん???」って言い続けてきましたが貶す言い方で申し訳ないですがよくこんなので昇格しようとしたなと乾いた笑いが出ます

 

中盤のメンツはある程度揃ってはいましたが前線も前線で

 

ドゥグ、アランを退団させてまで獲得した外国人2人ネマニャコイッチとヴァウメルソンはキャラとか抜きに戦力としては大ハズレも大ハズレだったわけで

 

そういやドゥグさん広島でそこそこの活躍してて驚きました、パトリック抑えてまで広島のレギュラーだったので自分の想像を優に超す活躍をしていて少し嬉しいです

 

話を戻して

シーズン途中に補強したクレビーニョとジャイルトンは実際チームの大きな戦力となった訳ですが無理を言ってるのは承知ですがあの二人じゃなくてこっちが開幕からいたらもう少しはギャリーも延命出来たんじゃないですかね

 

他にも上で述べたようにあまりに酷い仕打ちを受けたギャリー

 

半年を棒に振ることになってしまったカンスイル

 

緊急登板により大事な大会直前で迷惑を被ることになったヴェルディユース

 

少なくとも今年のフロントが生んだ被害者は最低でもこれだけいる

 

そして

クラブを鼓舞し続け、1人でも多くスタジアムに足を運んで貰えるように協力し続けたサポーター

来年変わるエンブレムなどに向けて画期的なブランディングを展開したり、スタジアムのビジョンや装飾に工夫をし、様々な方法で観客を集めようとしていたクラブスタッフ

ヴェルディというクラブの可能性を信じ投資、支援してくださるスポンサーの方々

クラブを信じ、監督を信じ、必死にプレーする選手

 

クラブのトップを動かす連中がふざけたことやってるとこれら全部を裏切ることになる

 

そこら辺ちゃんと自覚した上でもう一度、フロントには覚悟を持った編成を頼む

 

 

・最後に

僕はこの前NACK5プレーオフを見に行ったのですが去年は僕達がここにいたのだなと思うと懐かしくて楽しかった思い出が蘇り涙が出そうになりますね

そんなチームも1年経つだけでこんなにもまとまらないチームになってしまったのだなあと改めて今季の惨状ぶりを実感します

 

ヴェルディというクラブが過去50年でどれだけの栄光を築いてきたのか、たった10年ちょっとしか見てこなかった自分には到底分かりやしません

 

ただ、そのたった10年の中でも僕は過去を振り返りああだったなこうだったなと思い返し懐かしみます

 

このクラブは今本当に大きな転換点を迎えています

 

いつから応援し始めたとか関係なく誰にだって過去はあります、例えそれが負の歴史でも決して決別する必要はなく誰の心にも平等に刻まれるものです

 

そしてその過去が喜怒哀楽どのようなものでもどんな長さでもそれを踏まえてこれからに向けてどんな「今」を作り上げるのか、それが本当に重要です

 

もうたくさんの過去は経験済です

 

ヴェルディがこれから作り上げる「今」を楽しみにしながら僕はオフシーズンを過ごします

 

それではまた