ある日僕は若き夢を見た

サッカーっぽいことはほんとに何も書きません、ただの日記だと思って見てください

あの日の非力を力に変えろ

2018年12月8日

Jリーグの2018シーズン最後の笛が鳴った

 

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ヴェルディは負けた、J2代表という看板が恥ずかしくなるくらいの完敗だった

 

圧倒的に力が足りなかった

パス、プレス、シュート、全てにおいてスピード、判断共にとても追いつけるレベルの速さではなかった

 

自分たちの築いてきた2年間が全てぶち壊された気分だった

 

自分たちが辿ってきた2年間の最後の最後の試合がシュートたった2本のこんな完敗だなんて悲しいという感情すら湧かなかった、選手の涙を見るまで涙1つ流す気分にすらならなかった

 

今だから言うこととしては今年見てきた42+3試合であの最後の試合だけは本当に早く終わってくれと思ってた

 

大抵どんな試合も少しくらいは勝機が見えてなんとかなるんじゃないかと思うけどあの試合だけは勝てる気が本当にしなかった

 

前半30分の時点でもうやめてくれと思ってた

でも点は取らないといけないしなんとかならんもんかなぁと

 

案の定試合には負けまじまじとカテゴリーの差を見せつけられた

 

個人的には負けたその日よりそのあとの数日間の方が辛かった

 

なんでもう終わったことなのにまだうちが「こいつらが上がらなくて本当に良かった」とか言われなきゃいけないのかわかんないしこいつらいつまでPOのこと言ってんだよって思ったし周りに磐田の人がたくさんいたから尚更そう思ったしただただTwitter開くのも辛くて自分が消えればいいだけかと思い2日か3日くらいログアウトしてログインしてまためんどくさくなってログアウトしたりと精神的に安定しなかったなあ

 

決定戦翌日監督ロティーナ、ヘッドコーチイバンは既定路線通り退任が発表

 

磐田戦の後のあの挨拶の仕方で何となく察してはいたけどあんなに愛された監督というのも自分が見てきた中で1番だったなあ

 

しかもこんな極東の島国に来てお互いがこんなに尊重し合える関係になるとは思いもしなかった

改めてありがとうロティーナ、イバン

 

今更いなくなった監督の良くなかった点を追及するのはあまり好きではないけど確かにやらなければいけないことではあってそれは竹本GMが新体制発表で述べた通り

 

「ポゼッションはするけど、相手のゴールに迫る攻撃ではなかなか慎重なところがありました。守備においては抜かれないディフェンスでできるだけ相手のチャンスを増やさないことには成功していましたが、積極的な守備という部分は少なかったと思います。それがこの2年間のロティーナ体制の良いところでもあり、また変えていかなければならない部分だと判断していました。」

 

これ以上無いくらいの的確な言葉でした

 

そう、変えていかなければならない

このサッカーを、このクラブを

 

・2019年オフ IN OUT

IN

GK鈴木智幸(松本山雅より完全移籍)

DF永田拓也(横浜FCより完全移籍)

DF安在達弥(中央大学より加入)

DF近藤直也(ジェフユナイテッド千葉より完全移籍)

MF小池純輝(愛媛FCより完全移籍)

MF森田晃樹(東京ヴェルディユースより加入)

MF山本理仁(東京ヴェルディユースより加入、飛び級)

MF河野広貴(サガン鳥栖より期限付き移籍)

FW端戸仁(湘南ベルマーレより期限付き移籍)

FWヴァウメルソン(コロラドACから期限付き移籍)

FWネマニャ・コイッチ(FCオルダバスより完成移籍)

 

OUT

GK武田博行(FCティアモ枚方へ完全移籍)

DF井林章(サンフレッチェ広島へ完全移籍)

DF香川勇気(V・ファーレン長崎からの期限付き移籍期間満了)

DF林昇吾(退団→未定)

DF永田充(退団→未定)

DF比嘉祐介(退団→未定)

MF二川孝広(栃木SC期限付き移籍中、ガンバ大阪からの期限付き移籍期間満了→FCティアモ枚方へ完全移籍)

MF泉澤仁(ガンバ大阪からの期限付き移籍期間満了→ポーランド1部MKSポゴニシュチェチンへ完全移籍)

MF橋本英郎(FC今治へ完全移籍)

MF菅嶋弘希(退団→未定)

MF森俊介(アルビレックス新潟からの期限付き移籍期間満了)

FWアランピニェイロ(退団→ジェフユナイテッド千葉へ完全移籍)

FWドウグラスヴィエイラ(退団→サンフレッチェ広島へ完全移籍)

FW高木大輔(レノファ山口へ完全移籍)

 

・2019シーズン編成

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監督も代わりもちろん評価もフラットになるのでまだ確実にこれと言いきれるわけではありませんが大体はこんな感じではないでしょうか

 

 

とにかく感じるこのCB不足

まずしれっと李栄直をCBに置いてますがそうでもしないと回らない人数だと思います

 

そもそも李栄直ってDF登録で、獲得した時もディフェンシブな選手としてだったのでロティーナに魔改造されて攻撃の才能を開花させるまでは守備的ボランチだったのを思えばまあサイズもありますし納得は行くのでギリセーフかなとは思いますがとはいえあと1枚欲しいかなあという、そりゃあ井林抜けてる訳ですから

上積みせなあかんのですよそれなりの選手を

とはいえ補強は終わりらしいのでこれでやる気なんでしょうねえ

 

ディフェンスラインに新加入近藤、永田、安在(弟)の3人

全て即戦力となりうる選手達です

うんやっぱ何度でも言うけどCB欲しい

せっかく外国籍空いてんだし

バイア欲しい

 

MFは基本的に主力はほとんど残留し新加入は13年以来のヴェルディ復帰となる小池純輝、8年振りに帰ってきたヴェルディの希望河野広貴ヴェルディユースから昇格してきたここ数年で1番と言われる天才森田晃樹、飛び級昇格の山本理仁、ブラジル人助っ人ヴァウメルソンの5人です

 

 

森田晃樹の加入によって中盤のスタメン争いはさらに加速したと思います

井上潮音、渡辺皓太、藤本寛也、森田晃樹と4年連続10番がユースから昇格していてタイプもほんとに10番タイプの中盤の選手ばかりなので当然トップでも同じポジションを争うことになります、この上3人を優に超すと言われる天才は今シーズンJ2でどれだけ名を馳すことが出来るでしょうか

 

ブラジル人ヴァウメルソンは映像を見た限りスピードとテクニックで一瞬でサイドを単騎突破でき、加えてプレースキッカーにもなれるという見慣れた名前で言うと身長を10cm伸ばしたマテウスのような選手です

泉澤の抜けた穴は埋めてくれるでしょう

 

FWには端戸仁と新助っ人ネマニャ・コイッチが加入

 

コイッチはレアンドロと似たようなタイプなので被っちゃうのかなあと少し心配です

 

端戸はFWでの加入ですがCFだと現状3番手のような気もするので右ハーフでの出場もあると思います、本人は真ん中でやりたがってるようですけどね

 

と、まあ並べてみると不安だらけですね

抜けた泉澤、井林、ドゥグ、アランの穴

まだ実際にプレーを見たことの無い新助っ人2人

なんと言っても1番の不安要素はまだ1試合も見たことことのない新監督のサッカー

やっぱり見てみないとなんも言えないので今シーズン堂々と今自動昇格に入れるぞ!なんてとてもじゃないけど言いきれないし不安だけなら全然プレーオフ圏外もありえるなと思っています

 

前監督ロティーナはサッカーを「短い毛布」に例えました


毛布は短いので身体全体には掛けることが出来ません

肩まで掛けようとすると足が見え、今度足を隠そうとすると上半身が見えます

サッカーもそれと同じで攻撃的に出れば出るほど守備が薄くなり守備を固めれば固めるほど攻撃が手薄になります

その毛布は補強によって伸ばすもので

要するに攻守のバランスが大切だと

 

ティーナはそれなりのタレントを揃え、守備はリーグ2位の失点数の少なさを誇りましたが得点に伸び悩み順位を落としました

 

新監督ギャリーホワイトは攻撃的なサッカーを志向するといいます

きっと新鮮なサッカーになるでしょう

 

でもどこかの72得点72失点のようなチームではやはり先程のロティーナの話のようにダメなのです

 

目指すのは攻守のバランスが取れたチーム、そんな簡単なことでは無いけどそういうチーム作りをギャリーはしてくれると今は信じることしか出来ません

 

始動日に練習を見学した感じではロティーナよりもよく喋る楽しい監督で練習量もロティーナより全然多くて攻撃練習を積極的にやっていて愉快な若い監督だなと思いました

 

まあ楽しいだけじゃダメなんで結果出してからがスタートですがね

 

色々と不安なシーズンですが攻撃的なサッカーで湧かせて欲しいですね

 

もちろん目標は自動昇格

感動する経験はあったけれど昇格出来ることほどの感動はきっと存在しなくて苦しい思いをするくらいだったらさっさと昇格した方がよっぽどいい

 

そうでしょう?

 

ヴェルディの希望、河野広貴の帰還

時を遡ること2010年、ヴェルディは資金の問題から消滅危機を迎えていました

 

当時、史上初異例のJリーグがクラブの経営に介入し10月末までに来期運営資金を確保出来なければJリーグから撤退という状況でした

 

たくさんのチームの方から署名をいただき、ヴェルディの試合とは全く関係ないスタジアムでも署名活動を行ってくださる方々がいるほどたくさんの方々に支えられてチームはなんとかJリーグに今もこうして留まることが出来ました

 

しかしもちろんギリギリの状況なので資金的な余裕はこれっぽっちもなく、毎年毎年が精一杯でした

 

ピッチ外の問題が多くあった年でもなんとかユース上がりの選手達の活躍だけは確かにヴェルディの光であって河野広貴もその中の1人でした

 

爆発的なスピードから相手を交わし強烈な左足をふり抜く河野の姿に当時小学4年生だった僕は初めてサッカーって面白い、サッカー選手ってカッコイイなって気付かされました

 

2011年

この年も昇格を逃したヴェルディは多数からオファーがあった河野を手放さざるを得なくなります

 

移籍先が移籍先だったので本当に賛否両論ありました

僕も今でも忘れられないレベルのショックでした

 

その後河野は移籍先でボランチ起用されてたりと5年半在籍したチームで大きく目立つような活躍をすることは出来ませんでした

 

ヴェルディにいた頃は世代別だって選ばれてたし上手く育ってればA代表だって入れるようなポテンシャルを十分に持ってた選手なのに…

 

2017年の夏からサガン鳥栖に移籍しましたがそこでもリーグ戦は9試合の出場に留まり活躍は出来ませんでした

 

そこでやっと彼にヴェルディが声をかけました

 

社長は彼のことをこう言いました

「ここ数年不本意なシーズンを送っているけれどヴェルディが再生させてやる、ヴェルディで再生させたい選手」だと

 

竹本GMが直接出向き

「目は死んで無かった、死んでたら獲得しなかった」

というくらいだからきっと、きっとやってくれると思います

 

そして彼の背番号がプロとしてデビューした時の33番だってのがメッセージ性を感じてまた熱い

 

こんなこと言っちゃあれですがやっぱりチームよりこっちのが楽しみですね

あの8年前達成出来なかった目標を今度こそ河野が自分自身の力で達成して欲しい

 

何度もこのチームでJ1に行くんだって言ってた夢を叶えて欲しい

 

あの日足りなかった「力」をこのチームに与えて欲しい

 

そう願って今日はここまでとします